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  • 執筆者の写真健太 幸田

「自分から勉強する子」を育てる方法

更新日:2022年5月17日

私は、子どもを勉強好きにする方法は知りません。

けれど、勉強嫌いにする方法は知っています。

「無理やりさせる。」「間違ったら叱る。」「他人と比較する。」

これをやったら勉強嫌いになります。


「勉強嫌い」は大人によって後天的に作られます。

「勉強嫌い」は子どもの問題ではなく、大人に問題があると私は考えています。


勉強をやらせようとする大人自身が

「勉強はつまらないもの、我慢してするもの」という考えを持っているので、

勉強をさせるために、褒めたり、叱ったり、

ご褒美を与えたり、罰を与えることが必要なのだと思います。

子どもはそのメッセージを正しく受け取り、

「勉強はつまらないもの、我慢してするもの」だから、

頑張れば褒められるし、ご褒美をもらえる。怠ければ叱られるし、罰も受ける。

褒められなければ、ご褒美がなければ、それ以上、勉強しないし、

怒られなければ、そもそも勉強をしない。そういう勉強嫌いの子が育ちます。

更に言えば、人は賞にも罰にも慣れるものです。

ご褒美も罰もどんどん過激にしなければ、勉強を続けることもできなくなります。


これでは「自分から勉強する子」なんて、夢のまた夢です。


寺子屋では勉強を強制することはありません。宿題も出しません。

つまらなそうにイヤイヤ勉強をはじめたら、止めさせます。

勉強はつまらなそうにイヤイヤするものではないのです。

楽しいところで止めて、楽しいイメージのまま、次の日また、やれば良いのです。

その繰り返しです。時間はかかります。遠回りかもしれません。

それでも、ご褒美や罰で勉強させる近道を子どもに通らせたくないのです。

その近道は勉強嫌いを作る近道でもあります。


子どもは、自分自身で学び、成長する力を生まれたときから持っています。

子どもは、教えなくとも、自分自身で、這い、立ち、歩くようになります。

早く立って欲しい、早く歩いて欲しい、

という大人からの働きかけは大抵、無駄に終わります。


子どもは、教えなくとも、自分自身で、立ち、歩き、言葉を覚え、話します。

子どもは、大人の働きかけに関係なく、自ら学び、成長します。

学び、成長することは人間が生きていくためには不可欠で、

学び、成長することが、生きていくために不可欠だからこそ、

人間は学び、成長することで喜びを感じるように作られているのだと私は思います。

人間の性質上、子どもは先天的に「勉強好き」なのです。


「勉強嫌い」は大人によって後天的に作られます。

「勉強嫌い」は子どもの問題ではなく、大人に問題があると私は考えています。


勉強嫌いになる要素を子どもから取り除けば、

自然に自分から勉強する子どもが育ちます。

私は、子どもを勉強好きにする方法を知りません。

けれど、寺子屋では、強制されなくとも、毎日何時間も勉強するようになり、

自分から宿題くださいと言うようになり、

何十点も点数を伸ばし、無理だと言われた学校に合格していく、

そういう子どもを毎年毎年、何人も何人も見てきました。


彼らが私に勉強好きになる方法を教えてくれている気がしています。

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